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おもてなしの極意

MIY_4387   皆様は、「おもてなし」という言葉を聞いて何を思い浮かべますか?

先日、新穂商工会様にて「お・も・て・な・しの極意」というテーマで、お話をさせていただきました。

2013年の流行語大賞にもなった「お・も・て・な・し」

滝川クリステルさんが、オリンピック招致活動の最終プレゼンで、日本社会に根底にある歓待するという精神を表した言葉です。

プレゼンのスピーチ原稿を担当した方が先日NHKで裏舞台をお話されていましたが、英語やフランス語で「おもてなし」の精神を伝える言葉がなかった、というほど、「おもてなし」という言葉は、深い日本的な精神を伴ったことばではないのかと思います。

「おもてなし」の精神が、世界中に広まり、また日本の中でも大切にしていこうという動きがあることは、とても喜ばしいことではありますが、一つだけ危惧していることがあります。

「おもてなし」の語源は、心を以て為す。そして、もう一つは、うらおもてなし。

もし、 「おもてなしによって、商品・サービスに付加価値がつけられる」という精神で、おもてなしをとらえてしまっているとしたら、すでに「心を以て為す」ことも、「うらおもてなし」という意味からも、まったくかけ離れたものになってしまいます。

私たちが、「おもてなし」の精神で、お客様や自分以外の方と接するのは、決してお客様を気分良くさせて、売り上げに繋げることではありません。

「おもてなし」の極意を学んでいくならば、そのおもてなしの「形」に込められた、「心得」も同時に掴んでいく必要があります。それを掴んだ先に、結果として、お客様から選ばれる商品・サービスの差別化ができるのではないかと思います。

マナーズでは、「形」やスキルだけにとらわれることなく、「形」に心を込めるマナー研修を行います。

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